俺がポケモンのモロバレルだったら

放課後、クラスでイケてない三軍ポケモンネンドールホルードと一緒に黒板にグレイシアのエロい絵をかいて遊ぶ、モロバレルの俺。‬

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(順に、モロバレルネンドールホルード)
ネンドールはマジで何考えてんのか分かんねえし、ホルードは見てわかる通りとにかくくせえ。

 

‪昼間の俺達はバシャーモみたいなDQNにボコられないよう教室の隅で影を潜めるのに必死だけど、もう皆帰るか部活行ってる。‬

‪いつもの教室が広く感じた。‬

自分が大きくなったように錯覚した。

‪そんな無人の教室でつい気が大きくなって、「ここ俺らの基地にすっか」「クチートで抜いたw」「あー喧嘩してえ」とか言って遊んだ。‬

これもう俺らが悪タイプじゃないと辻褄合わないだろ。

 

 

そんなこんなで時間潰してたら、

‪不意に教室の扉が乱暴に開く音が聞こえた。‬

‪音で即分かった。1軍来たって。

イケてる奴らって物を雑に扱うのがカッケーと思ってるから。‬

 

‪で、案の定クラスで1軍のハッサムサーナイトが入ってきた。

あー。サーナイトちゃんマジ可愛い。この2人付き合ってんだろな。

速攻で俺らの基地が壊された事にテンパったネンドールが使えもしない未来予知唱え出してハッサム君にボコられた。

ゴッて鈍い音した。

 

‪途端静かになった3人を見て「クスッ」と笑うサーナイトちゃん。

‪「俺ら今からこの教室使うから」とそっけなく言うハッサム。‬

ここで大人しく「はい」って答えて立ち退いたら、自分がハッサム以下のポケモンだと認めた事になる。まあその通りなんだけど。

でもサーナイトちゃんいるし、カッコイイところ見せたくて、勇気出して「ういっ」て答えてみた。

即睨まれたから、秒で「はい!」って言い直した。

やっぱハッサム君怖ー。弱点すくねぇし。

 

急いで黒板に描いていたクチートちゃんのエロ絵を消して、丁寧にドアを閉め、お辞儀をして教室を後にした。面接かよ。

サーナイトちゃんの笑い声が聞こえた気がした。

笑われてるんじゃなくて、笑ったのだと思うことにする。笑われるのって辛いらしい。

誰かもラジオで言ってた。

 

‪校舎から出て、学校の敷地内からも大分離れ、完全に声が届かない事を確認した所でネンドールが「まあ俺アイツと合計種族値同じだから」って言い出した。

確かに2人とも500だけどハッサム君の配分は無駄が無いらしい。

可哀想だから言わないであげた。

何となく俺も、「まあアイツ炎でワンパンだからw」と強がってみた。ホルードの「俺らの中に炎技使える奴いんの?」の一言で、レベル17にして今後の人生を何となく察した。1マス戻る。